スペインらしい職人技。

スペインらしい職人技。
21 Nov, 2018

スペインを最もスペインらしく際立てるもの、それはフラメンコギター製作職人から闘牛士の衣装の仕立て屋まで。贅の極み、芸術そして職人技。


これぞスペインの宝物

マドリードの旧市街には最高峰のフラメンコギター製作職人と闘牛士の衣装の仕立て屋が工房を開いています。スペインにしかない二つの伝統を支える、木材と糸と布の職人技は金細工作品に匹敵する芸術の極み。

2011年10月、カナダ出身のアーティスト、レナード・コーエンが再びスペインを訪れました。それまでも何度かコンサートを開催するためにスペインには来ていましたが、この時はコンサートのためではなく、アストゥリアス皇太子賞を受賞する為でした。彼の長く輝かしい業績が讃えられたのです。その当時まだ皇太子夫妻であったフェリペ王子とレティシア王女の御前で、満場の舞台上、サポートメンバーのミュージシャン達もいない場で、フラメンコギターとガルシア・ロルカの詩に出会ったことが、彼自身がミュージシャンとしての声と道を見つけるきっかけだったと、感動的なスピーチをされました。スペインへ向かう前夜、彼はロサンジェルスの自宅にて、賞を受け取った後にどんなことを言うべきかを考えながら、40年前にマドリードで買ったギターをギターケースから取り出したそうです。「まるでヘリウムで出来ているみたいにとても軽いのです。ギターを顔に近づけて匂ってみたらセドロの香りがしました。木の香りが購入当時そのまま香り続けているのです。なぜなら木が死んだりしないのです。」受賞の挨拶をする舞台の上でコーエンは、目に見えないギターを手に支え、その匂いを嗅ぐためにギターを顔に近づける振りをしながら観客に語りました。コーエンが購入したギターとは、あの有名なギター職人一家がグラビニア通り(Calle Gravinia)にもつ工房で作られたコンデ・ギターだったのです。

世界で一つだけの手作りギター

100年以上の歴史を持つコンデギター工房の継承者の一人であるフェリペ・コンデは、同じくマドリードの中心地にあるアリエタ通り(Calle Arrieta)に工房を開きました。ここオペラ、音楽地区にはまるで独自の重力がある星のように、王立劇場を中心のその周囲にスペインでもっとも優れたいくつかの楽器製作工房が存在しています。楽器製作人達の間では、正真正銘のフラメンコギターを作る工房は世界に二つと言われています。工房の地下室にて何十年も保管されてきたカンラン目科のパロサントやセドロ、またはスペイン糸杉などの木材から丁寧に時間を掛けて作り出される名器。その一つがフェリペ・コンデ工房(www.condehermanos.com)で、長年の間コンデギターはペペ・アビチュエラやパコ・デ・ルシアといったスペインギターの名手達によって奏でられてきました。

もう一人のギター職人であるマリアノ・コンデ(www.marianoconde.com)も同じくコンデ家の継承人で、彼の工房はアムニスティア通り(Calle Amnistía)に面しています。オペラ地区にある彼の小さな音楽の世界には大きな窓が取り付けられていて、そこからマリアノが息子さんと一緒に仕事をしている姿や、時にはギタリスト達の奏でる音に耳を傾けている姿を見ることができます。世界中から製作依頼を受けて何ヶ月も掛けて作られたギターの音を試しているのです。どのギターをとっても違う、とマリアノは言います。それぞれのギターにはそれぞれの命が生まれ、製造中、作っている過程ではどのような音を出すかは決定できないのだと。彼のギターの一つ一つがコレクション物の作品だといっても良いでしょう。永遠に香る木の香りにインスピレーションを捜し求めたコーエンのギターのように。

闘牛服

闘牛服はフラメンコと闘牛という、もっともスペインらしさを象徴する二つの伝統文化を代表しています。何百年と続き世界で唯一であるフランメンコと闘牛という芸術の実演を見る以外に、マドリードにはこれらの芸術をより深く

見つめられる場所がいくつかあります。たとえば闘牛士の衣装がその一つ。ラ・アドゥアナ通り(Calle de la Aduana)にある工房Fermín (www.fermin.com) は、仕立て職人であったフェルミン・ロペスが創業し、現在はアントニオ・ロペスが経営していますが、半世紀以上にも渡り最も優れた闘牛士達の衣装を仕立て続けています。この店にはアントニェテ、クーロ・ロメロやラファエル・デ・パウラといった伝説的闘牛士達が刺繍柄やカタログにある50種類以上もの色や金、銀、黒色の中から、輝かしい午後を着飾るのに最適のコンビネーションを選びに足を運びました。手作りのギターがそうであるように、ここでは11人の職人達が、闘牛の様子から闘牛場で起こる全てのことを写し込みながら、世界に一つの芸術作品として衣装を仕立て行くのです。工房Justo Algaba (www.justoalgaba.com) も太陽の門近くにあるルフィノ・ゴンサレス通り(Calle Rufino González)に小さなアトリエを構えていますが、この仕事場では物事の始まりはその終焉と同じほど重要であるということを思い出させてくれます。そしてこういったのみや針のアーティスト、最もスペイン的な伝統を支える職人技が失われてしまえば、マドリード、そうこのマドリードの旧市街の一角は生みの親を亡くしてしまったようになるかもしれません。

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