マドリードに歌を捧げる

マドリードに歌を捧げる
14 Dec, 2020

マドリードは世界中の人々に愛されており、誰でも歓迎する街です。街中を散歩するだけで様々なインスピレーションの元となります。1970~90年代の間にマドリードの道、公園、人々などをモチーフとした歌が多くのアーティストによって作られました


マドリードは世界中の人々に愛されており、誰でも歓迎する街です。街中を散歩するだけで様々なインスピレーションの元となります。1970~90年代の間にマドリードの道、公園、人々などをモチーフとした歌が多くのアーティストによって作られました。マドリードの街や住民の良さが伝わってくる名曲をいくつかご紹介いたします。

 

「マドリードの空」(El cielo de Madrid)

ジョエル・ロペスは1977年にラ・コルーニャ県にて生まれたロックバンド DELUXEに所属するマドリードを愛するアーティストです。最初のCD2枚は英語にてリリースしたが、2012年からはスペイン語で作曲している。2008年にリリースしたCD「Reconstrucción(再建)」の1曲である「マドリードの空」では賑やかな街並みとは反対の、静けさだけが残る道中や孤独な魂が集まるバーの様子などを繊細に物語っています。

 

スペインのロックバンドPEREZAは2011年に解散する以前、ルベンとレイバによって構成されていました。解散するまでに6つものCDをリリースしており、今回は2005年に編集された「アニマレス」(Animales)をご紹介します。このCDの「マドリード」という曲では街の象徴的な場所として有名な Casa PacoやSiroco、Antón Martínのテラス、ティルソ・デ・モリーナのバーなどをモチーフとした名曲です。

 

「ウン、ドス・イ・トレス」(Un, dos y tres)Patxi Andionは1970年代にマドリード生まれのアーティストです。2019年まで数多くのCDをリリースしていたが、彼の人生は交通事故という悲劇で幕を閉じてしまいました。「ウン、ドス・イ・トレス」という曲では窃盗品が多く売られていた80年代のマドリードを語っています。この窃盗品を売ることによってご飯にありつける貧しい売人の内容などが歌詞となっています。サビの部分の歌詞がひらめいたのは何も変わりない1日の中で捨てようとしていた椅子をRastroという古物商に持って行ったときの店員の発言によるものだった。「ウナ、ドス・イ・トレス(一、二、三)。。あなたが捨てようとしているものはRastroにとって商品です」。


 

「マドリードの道端で」(En las calles de Madrid)

ロキーショは1960年バルセロナ生まれの歌手です。2007年にソロデビューするまでロス・トログロディタス(Los Trogloditas)というバンドでマドリードに歌を捧げている。1984年、ロキーショは「El ritmo del garaje」というアルバムをリリースし、その中に「En las calles de Madrid」(マドリードの道端で)という曲が録画されている。曲の「マドリード・・・マドリードの道端で静かに死んだ。この1つの秘密がここに連れてきた(歌詞の翻訳)」という歌詞はバンド独自の文化を創り出したことで有名です。

「ライオンの影 にて」(A la sombra de un león)

アナ・ベレンは1951年にマドリードにて生まれました。彼女の人生は充実しており、40作品以上の映画、30以上の舞台に出演、そして35以上ものCDをリリースした有名人です。2004年にホアキン・サビーナが「ライオンの影にて」の歌詞をプレゼントし、アナが見事にホアキンが作曲した歌詞に歌声を吹き込んだのだ。曲はCiempozuelo精神病院の患者がライオンの彫刻を見に病院を抜け出すことを物語っている。そしてその風景としてマドリードの象徴的な場所が曲に表れている。


「マドリードに帰る」(Vuelvo a Madrid)

イスマエル・セラーノは1974年にてマドリードに生まれた歌手です。セラット(Serrat)やアウテ(Aute)、サビーナ(Sabina)に強く影響された90年代の新世代シンガー。2006年にリリースした7つ目のアルバムの「ロセッタの旅」(El viaje de Rosetta)に録画されている「マドリードに帰る」という曲には、故郷であるマドリードに帰る前の興奮や焦りが細かく表現されています。

 

「アトチャにて降りる」(Yo me bajo en Atocha)と「マドリードについて話す」(Pongamos que hablo de Madrid)   

ホアキン・サビーナという歌手は歴代一と言っても過言ではないほどマドリードに曲を捧げてきたアーティストです。「マドリードについて話す」という曲に関してはマドリード住民の象徴的な曲であり、国歌ともいえるほどの影響力があります。「アトチャにて降りる」に関してはホアキン独自が体験した北から南、東から西への旅について語っており、パサレラシベレス、トーレ・ピカソなど各都市の象徴的な場所を物語にした曲となっています。1981年にはアルベルト・ペレス(Alberto Pérez)、ハビエル・クラエ(Javier Krahe)、ホアキン・サビーナ(Joaquín Sabina)によって収録されたアルバム、「ラ・マンドラゴラ」(La Mandragora)が発売された。マドリードのラティーナ地区のカバ・バーハ(Cava baja)にある有名なバーにて収録された。バーの名前と同名であるCDには「マドリードについて話す」という名曲が録画されており、この曲にはマドリードの住民のあり様、道並みなど街の特徴をとても豊かな言葉で表現されています。40年経った今でもマドリードの代表的な曲として親しまれています。

 

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